TECHNOLOGY & SOLUTION技術・ソリューション

材料開発

PROCESS材料開発プロセス

要求性能や製品サイズ、想定される鋳造プロセスに応じて材料レシピを検討いたします。当社の保有する材料データベース、CALPHAD法(計算状態図法)による多合金系材料の状態図をベースとして、合金設計や評価方法の検討、試験片の設計等を行い、小容量溶解炉を用いて材料の試作を行います。さらに、各種機械試験やFE-EPMA等の機器分析を行い、お客様にとってのオンリーワン材料を開発します。

TOOLS, DEVICES & EQUIPMENTS材料開発関連設備

  • ①Thermo-Calc

    多元系状態図を短時間で作成可能です。要求性能や適用する鋳造法に合わせた合金設計を可能としています。

  • ②発光分光分析装置

    幅広い元素の分析が行えます。高精度な溶湯成分調整が可能です。

  • ③高周波誘導炉

    溶解量が50kgの小型炉と300kgの中型炉を保有。合金設計および特性把握のための試験体鋳造などの試作に適した電気炉です。

  • ④サーボパルサー

    恒温槽が付属しており、任意の温度環境下における強度試験が可能です。

  • ⑤FE-EPMA/FE-SEM

    基地組織の含有元素のマッピング分析、定量分析等を精度よく行い、合金設計や特性向上要因の特定に活用します。

NEWLY DEVELOPED MATERIALSオリジナル材料

  • 高剛性アルミ鋳造合金

    多くの産業分野において高精度化・環境負荷低減への要望が高まる中、剛性を飛躍的に高めたアルミ鋳造合金:ATHIUM(アシウム)/アルスティフ95・90を開発しました。工作機械、産業用ロボット、半導体製造装置、精密測定機器、自動車などの分野において、軽量・高剛性が求められる高速移動部材に採用されています。

  • 低熱膨張鋳鉄

    産業機械分野での精度要求が高まる中、温度による寸法変化が小さい低熱膨張鋳鉄を開発しました。合金成分と熱処理条件の最適化により、安定した低熱膨張性と鋳造性、加工性を両立する材料をご提供いたします。工作機械、半導体製造装置、真空ポンプをはじめとする様々な産業機械でご活用いただけます。

  • 耐熱鋳鋼

    高まる環境規制を背景として、高温環境下においても優れた性能を発揮する耐熱材料を開発しました。精密鋳造法による薄肉化技術と合わせて、年々要求性能が高まっている自動車向けタービンハウジングを始めとした排気系部品にご活用いただけます。

  • 高減衰鋳鉄

    様々な産業分野において、高精度化への要望が高まる中、振動吸収性に優れる鋳鉄材料を開発しました。減衰性が高い材料として知られる片状黒鉛鋳鉄以上の減衰性を有する材料で、工作機械のベッド、主軸周辺部材や半導体製造装置のベース等、減衰性能が求められる構造部材にご活用いただけます。

  • ミネラルキャスティング

    ミネラルキャスティングは、骨材を樹脂で固めたポリマーコンクリートの一種です。産業用機械のさらなる高精度化や高能率化の要求が高まる中、機械ベッドなどの中大型部位に適した新しい材料として、ミネラルキャスティングを開発(RAMPFグループと事業提携)しました。また近年、中大型鋳鉄の調達難易度が高まる中、サプライチェーンの安定化にも貢献できる技術です。